ダニエル・ベルの名言
[1919.5.10 - 2011.1.25]
アメリカ合衆国の社会学者。ダニエル・ボロツキーとしてニューヨークに生まれ、後にダニエル・ベルを名乗る。青年期には、共産主義に惹かれるも、スターリン体制下の実態に幻滅。フォーチュン誌などの編集に携わり、その後、コロンビア大学教授、ハーバード大学教授を歴任。マルクス主義的な階級闘争の「イデオロギーの終焉」と、高度情報サービスへの経済活動への移行による「脱工業社会」を唱える。著書は、『資本主義の文化的矛盾』『20世紀文化の散歩道』『社会科学の現在』『21世紀への予感―現代の問題を未来の視点から読む』『知識社会の衝撃』『最後に残る智恵 テクノロジーと人類社会のゆくえ』等。
Modern culture is defined by this extraordinary freedom to ransack the world storehouse and to engorge any and every style it comes upon.
現代文化は、世界の貯蔵庫を荒らし回り、出くわすありとあらゆるスタイルを貪り食う途方もない自由によって定義される。
Today, the culture can hardly, if at all, reflect the society in which people live.
今日では、文化が人々の暮らす社会を反映することは、たとえあったにせよ、ほとんどないのである。
Art is not life, but in a sense something contrary to life, since life is transient and changing, while art is permanent.
芸術は人生ではなく、ある意味で人生と正反対のものだ。人生は束の間だが、芸術は永続的なものであるからだ。
The democratization of genius is made possible by the fact while one can quarrel with judgments, one cannot quarrel with feelings.
天才の民主化は、判断は争えても感情は争えないという事実によって可能になるのである。
Every society seeks to establish a set of meanings through which people can relate themselves to the world.
どんな社会も、人々が自らを世界と関連付けられるような一連の意味を確立しようとしているのである。
Where religions fail, cults appear.
宗教がしくじるところには、カルトが現れる。
Crime is a form of "unorganized" class struggle, and the lowest groups in the society have always committed a disproportionate number of crimes.
犯罪というのは「組織化されていない」階級闘争の一形態であり、社会の最下層はいつでも、不釣り合いな数の犯罪を犯してきたのである。
The discussion of any society risks seduction by what is transient and tumultuous.
どんな社会についての議論も、一時的で騒々しいものへの誘惑の危険に晒されている。
No one can buy his share of "clean air" in the market; one has to use communal mechanisms in order to deal with pollution.
誰も市場においては、「きれいな空気」の分け前を買うことはできない。そして汚染に対処するには、共同体のメカニズムを使う必要があるのだ。
The virtue of the market is that it disperses responsibility.
市場の長所というのは、それが責任を分散させる点にある。
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