ジョージ・バークリーの名言
[1685.3.12 - 1753.1.14]
イギリスの哲学者、聖職者。アイルランドのキルケニーに生まれ、ダブリンのトリニティ・カレッジに学んだ。ジョン・ロックの経験論を承継しつつ聖職者としての信仰をもとに神を措定し、また唯物論的立場を退けようと物体を実体と認めない立場を取り、ただ知覚する精神と神のみが実体であるとした。また、人間一般というようなイデア的な観念を否定した。その思想は、生前には多くの賛同を得ることはなかったが、後にヒュームやミル、引いては二十世紀の経験論にまで影響を与えた。なお、カリフォルニア州バークレー市は、彼の名にちなんだものである。著書は、『人知原理論』『問いただす人』『ハイラスとフィロナスの三つの対話』『視覚新論』等。
In the pursuit of truth we must beware of being misled by terms which we do not rightly understand.
真実の追求においては、正しく理解できていない言葉による誤解に注意せねばならない。
Truth is the cry of all, but the game of the few.
真実とは万人の要求であるが、しかし少数の遊戯なのだ。
That there is no such thing as what philosophers call material substance, I am seriously persuaded.
哲学者たちが物質と呼ぶようなものは存在しないのだと、私は本気で確信しているのだ。
Few men think; yet all have opinions.
考える者は少ない。しかし、誰でもが意見を持ってはいるのだ。
The will of an Omnipotent Spirit is no sooner exerted than executed, without the application of means.
全能の精神の意志は手段を用いることなく、実行されるや否や行使されるのだ。
We ought to think with the learned, and speak with the vulgar.
学のある者とともに考え、俗な者とともに語るべし。
He who says there is no such thing as an honest man, you may be sure is himself a knave.
誠実な者などいないのだと言うその人が、信用ならない者であることは間違いのない話だろう。
Truly my opinion is, that all our opinions are alike vain and uncertain.
じつに私の考えでは、我々のあらゆる意見というのは、どれも無益で不確かなものだということである。
So long as I confine my thoughts to my own ideas divested of words, I do not see how I can be easily mistaken.
言葉から切り離された思いつきに考えを留めているかぎり、自分がどれだけたやすく間違いを犯すかは分からないだろう。
That thing of hell and eternal punishment is the most absurd, as well as the most disagreeable thought that ever entered into the head of mortal man.
地獄や永遠の罰といった類いのものは、死すべき運命である人間の頭にこれまで浮かんだものの中で、もっとも馬鹿げており、また不愉快なものだ。
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