マルグリット・デュラスの名言
[1914.4.4 - 1996.3.3]
フランスの小説家、脚本家、映画監督。フランス領インドシナ(現ベトナム)のサイゴンで生まれ、その後、フランスのソルボンヌ大学(パリ大学)で法律・数学を学ぶ。ドイツ占領下に『あつかましき人々』でデビュー。フランス共産党に入り、後にフランス大統領となるフランソワ・ミッテランの下でレジスタンス運動にも加わった。後に抜けるも、自らをマルクス主義者としていた。インドシナに住んでいた際の華僑の青年との性愛体験を描いた自伝的小説『愛人』で、フランスで最も権威のある文学賞のひとつであるゴンクール賞を受賞。同作は世界的なベストセラーとなり、監督ジャン・ジャック・アノーの手により映画化もされた。自身も映画製作に携わり、アラン・レネ監督の『二十四時間の情事(広島、我が愛)』では脚本を務め、また自ら監督を努めた作品も多数残している。著作は他に『私はなぜ書くのか』『苦悩』『静かな生活』『ロル・V・シュタインの歓喜』『アウトサイド』『エクリール―書くことの彼方へ』『戦争ノート』『北の愛人』『モデラート・カンタービレ』『あつかましき人々』『廊下で座っているおとこ』『サヴァンナ・ベイ』『太平洋の防波堤』『ジブラルタルの水夫』『ヒロシマ・モナムール』『これで、おしまい』『緑の眼』『夏の雨』『破壊しに、と彼女は言う』『ラホールの副領事』『木立ちの中の日々』『船舶ナイト号』『ユダヤ人の家』『かくも長き不在』『インディア・ソング』『ヴィオルヌの犯』『夏の夜の10時半』『死の病い』『アガタ』等。
It's afterwards you realize that the feeling of happiness you had with a man didn't necessarily prove that you loved him.
一緒にいて幸せな気持ちになったからといって、その人を愛しているとはかぎらないと知るのは、後になってのことだ。
It was the men I deceived the most that I loved the most.
もっとも愛したのは、もっとも騙した男たちだった。
I see journalists as the manual workers, the laborers of the word. Journalism can only be literature when it is passionate.
私はジャーナリストを肉体労働者、言葉の労務者であると見ている。ジャーナリズムは情熱的であるときのみ、文学たり得るのだ。
Alcohol doesn't console, it doesn't fill up anyone's psychological gaps, all it replaces is the lack of God.
アルコールは慰めとはならない。それは、誰の心理的格差も埋めてはくれない。ただ、神の不在に取って代わるだけだ。
One of the things writing does is wipe things out.
書くことでできることの一つは、物事を消し去ることだ。
To be without the slightest subject for a book, the slightest idea for a book, is to find yourself, once again, before a book.
本のための少しの主題もなく、本のための少しの着想もなくあることは、本の前で、自らをもう一度見出すということだ。
Very early in my life it was too late.
随分と初めから、私の人生は手遅れだった。
Banality is sometimes striking.
凡庸さは、ときに胸を打つ。
No other human being, no woman, no poem or music, book, or painting can replace alcohol in its power to give man the illusion of real creation.
他人も、女性も、詩や音楽や本や絵画も、本物の創造の幻想を人に与える力においては、酒に代わることはできないものだ。
I've never written, though I thought I wrote, never loved, though I thought I loved, never done anything but wait outside the closed door.
書いたつもりで書いたことがなく、愛したつもりで愛したことがなく、閉ざされたドアの外でただ待つことしかしなかったのだ。
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