フランツ・カフカの名言
[1883.7.3 - 1924.6.3]
プラハ生まれのユダヤ系ドイツ語作家。生前はほぼ無名だったが、死後に友人マックス・ブロートの手により遺稿が発表され、人間疎外、罪悪感、実存的不安、不条理を思わせる作風で世界的なブームを巻き起こし、現在では20世紀の文学を代表する作家と見なされている。著書は『変身』『城』『審判』『断食芸人』『流刑地にて』『田舎医者』『火夫』『観察』『万里の長城』『判決』『アメリカ』等。
Many a book is like a key to unknown chambers within the castle of one’s own self.
多くの本は、さながら自らの城の中の知られざる広間を開く鍵の如くである。
Anyone who keeps the ability to see beauty never grows old.
美を見る力を保ち続ける者は、決して老いることがない。
How about if I sleep a little bit longer and forget all this nonsense.
もう少しだけ寝て、この訳の分からぬことすべてを忘れてしまったらどうだろうか。
I cannot make you understand. I cannot make anyone understand what is happening inside me. I cannot even explain it to myself.
あなたには理解させられない。私は自分の中で起こっていることを、誰にも理解させることができない。自分自身にすら、説明できないのだ。
The true way is along a rope that is not spanned high in the air, but only just above the ground. It seems intended more to cause stumbling than to be walked upon.
本当の道は宙に高くでなく、地面のすぐ上に張られたロープに沿ったものだ。それは上を歩くというより、躓かせようとしているかにも思える。
All human errors are impatience, the premature breaking off of what is methodical, an apparent fencing in of the apparent thing.
あらゆる人為的ミスは、焦り、順序だったものの早まった中断、明らかなものの明らかな回避である。
There are two main human sins from which all the others derive: impatience and indolence.
他のすべての罪がそこから導き出される、人間の主たる二つの罪悪というものがある。すなわち、焦燥と怠惰だ。
Beyond a certain point there is no return. This point has to be reached.
ある地点を越えると、後戻りが効かなくなる。そこに到達せねばならない。
From the true antagonist illimitable courage is transmitted to you.
真の敵対者からは、無限の勇気があなたに伝わるのだ。
The mediation by the serpent was necessary: Evil can seduce man, but cannot become man.
蛇による調停が必要だったのだ。悪は人を唆すことはできても、人になることはできない。
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