ジョヴァンニ・ボッカッチョの名言
[1313.6.16 - 1375.12.21]
イタリアの作家。初期人文主義者。トスカナ出身の商人の父とフランス人女性との間の私生児とされるが、詳細は不明。父親の認知を受け、その指示により、ダンテ崇拝者の教師により読み書きを教わる。ナポリでの商人の修行に出されるも、文学に傾倒。各地より集まってきていた知識人や上流階級と親交を結びつつ、多くの文献を読破、特にペトラルカの詩文に強い影響を受ける。十日百話の短編物語を束ねた代表作『デカメロン』は、ダンテの『神曲』(神聖喜劇)に対して『人曲』(人間喜劇)とも呼ばれ、イタリア散文芸術の始まりともされている。なお、読み書きを教わった教師の影響もあってか、ボッカッチョもまたダンテの早期の理解者となり、後に「戯曲」とのみ題されていたダンテの代表作に「神聖なる」との冠辞を付し、『神曲』の名を定着させている。著作は他に、『女神ディアーナの狩り』『フィローストラト』『フィローコロ』『テーセウス物語』、『愛の幻想』『フィアンメッタ悲歌』『異教の神々の系譜』等。
Every person born into this world has a natural right to sustain, preserve, and defend his own life to the best of his ability.
この世に生まれたすべての者は、自らの生を可能な限り支え、保ち、守るための自然権を有する。
No one will ever know it and a sin that's hidden is half forgiven.
誰にも知られることなく隠された罪は、半ば許されるのだ。
Wrongs committed in the distant past are far easier to condemn than to rectify.
遠い過去に犯された過ちは、正すより咎める方がはるかに易しい。
The deceived has the better of the deceiver.
騙された者は、騙した者よりまだましだ。
People are more inclined to believe in bad intentions than in good ones.
人は、善意よりも悪意を信じやすいものだ。
The power of the pen is far greater than those people suppose who have not proved it by experience.
ペンの力は、経験によってそれを証明していない者が思うよりも、はるかに大きいものだ。
To have compassion for those who suffer is a human quality which everyone should possess, especially those who have required comfort themselves in the past and have managed to find it in others.
苦しむ者への思いやりを持つことは、誰もが持つべき人間の資質であり、とりわけ過去において慰めを求め、他者の中にそれを見出すことができた者にとってはなおさらである。
In this world, you only get what you grab for.
この世においては、自ら掴んだものしか手に入りはしないのだ。
In the affairs of this world, poverty alone is without envy.
この世のことで、貧しさだけは妬まれることがない。
I believe that the one which can transport us with the most unbridled haste into danger is anger.
もっとも抑えの効かぬ性急さで我らを危険へと追い込むのは、怒りであると私は思うのだ。
1 - 10 / 11件
本の読み放題はコチラ |
本の聴き放題はコチラ |