イブン・ルシュドの名言
[1126.4.14 - 1198.12.11]
スペインの生まれの哲学者、医学者。イスラム教徒。ラテン語名アヴェロエス。アリストテレスについての広範な解説で知られ、その多くがラテン語やヘブライ語に翻訳された。ローマ帝国の崩壊後、広く放棄されていたギリシャの思想家への西ヨーロッパの関心を呼び覚まし、ルネサンスの哲学と科学形成の原動力となったとされる。著書は『「(アルガゼルの)哲学矛盾論」の矛盾』『医学大全』『ムジュタヒドの入門』等。
Two truths cannot contradict one another.
二つの真実は、互いを否定することがない。
Knowledge is the conformity of the object and the intellect.
知識とは、対象と知性との一致である。
The Law teaches that the universe was invented and created by God, and that it did not come into being by chance or by itself.
宇宙は神によって考え出され生み出されたのであり、偶然にあるいはひとりでに生み出されたのではないのだということを、法が教えている。
If teleological study of the world is philosophy, and if the Law commands such a study, then the Law commands philosophy.
もし世界についての目的論的な研究が哲学であり、またもし法がそのような研究を命じているのなら、法は哲学を命じていることになる。
After logic we must proceed to philosophy proper. Here too we have to learn from our predecessors, just as in mathematics and law. Thus it is wrong to forbid the study of ancient philosophy. Harm from it is accidental, like harm from taking medicine, drinking water, or studying law.
論理の後で、我々は哲学に進むべきである。ここにおいても数学や法学のように、我々は先人から学ばなければならない。それゆえ、古代哲学の研究を禁じることは間違いである。それによる害悪というのは、薬や水を飲んだり法律を学んだりするのと同じく、偶発的なものだ。
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