ホルヘ・ルイス・ボルヘスの名言
Writing is nothing more than a guided dream.
書くことは、導かれた夢にすぎない。
I have sometimes suspected that the only thing that holds no mystery is happiness, because it is its own justification.
私はときに、謎を持たぬ唯一のものは幸福なのではないかと訝ったものである。なぜなら、それはそれ自体への正当化であるからだ。
When one confesses to an act, one ceases to be an actor in it and becomes its witness, becomes a man that observes and narrates it and no longer the man that performed it.
ある行為を告白するとき、人は当事者であることをやめ、その証人となり、それを観察し物語り、そしてもはやそれを果たした者ではなくなるのだ。
If we can read it silently, it is not a valid poem: a poem demands pronunciation.
黙って読むことができるのなら、それは妥当な詩とは言えない。詩というのは、発音を要求するものだからだ。
The aesthetic event is something as evident, as immediate, as indefinable as love, the taste of fruit, of water.
美的な事象というのは、愛のように、また果実や水の味のように、明白で、即時的で、説明し難いものである。
Doubt is one of the names of intelligence.
疑いとは、知性の名の一つである。
All that happens to us, including our humiliations , our misfortunes, our embarrassments , all is given to us as raw material, as clay, so that we may shape our art.
屈辱、逆境、困惑を含む、我々に起こるあらゆることというのは、粘土のような素材として、芸術を形作るために我々に与えられているのである。
Life itself is a quotation.
人生それ自体が、引用なのだ。
Heaven and hell seem out of proportion to me: the actions of men do not deserve so much.
天国と地獄とは、私にとっては不釣り合いに思える。なぜなら、人間の行いなどは、さほど価値のあるものではないからだ。
There is a concept which corrupts and upsets all others. I refer not to Evil, whose limited realm is that of ethics; I refer to the infinite.
他のすべてを堕落させ転倒するような概念がある。その限定された領域が倫理のそれであるような悪徳のことを言うのではない。つまり私は無限のことを言っているのだ。
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