ホルヘ・ルイス・ボルヘスの名言
The central problem of novel-writing is causality.
小説執筆における中心的課題とは、因果律である。
Writing long books is a laborious and impoverishing act of foolishness: expanding in five hundred pages an idea that could be perfectly explained in a few minutes. A better procedure is to pretend that those books already exist and to offer a summary, a commentary.
長い本を書くのは、骨が折れかつ不毛な、愚かしい行いである。すなわち、数分で完全に説明できる一つの着想を五百ページにも広げるということだ。よりよいやり方は、すでにその本が存在しているとして、要約や解説をものすということである。
My undertaking is not difficult, essentially... I should only have to be immortal to carry it out.
私の仕事は難しいものではない。本質的には、成し遂げるのには不死となればいいだけの話なのだ。
Every man should be capable of all ideas and I understand that in the future this will be the case.
あらゆる人は、すべての着想を実行できるようであるべきだし、将来においてはそうなるだろうと私は理解しているのである。
I have known that thing the Greeks knew not – uncertainty.
ギリシャ人たちが知らなかったこと、つまり不確実性というものを、私はすでに知っているのである。
What one man does is something done, in some measure, by all men.
一人の人間によってなされることというのは、幾分かはすべての人によってなされることなのだ。
Denying temporal succession, denying the self, denying the astronomical universe, are apparent desperations and secret consolations.
時間の連続を否定すること、自らを否定すること、天文学的な宇宙を否定することは、あからさまな絶望であり、また秘められた慰めである。
Time is the substance I am made of. Time is a river which sweeps me along, but I am the river.
時間は、私を構成する物質である。時間は私を押し流す川だが、私はその川なのだ。
I cannot walk through the suburbs in the solitude of the night without thinking that the night pleases us because it suppresses idle details, just as our memory does.
夜の郊外を独りで歩いていると、夜が我々を楽しませるのは我々の記憶がそうであるのと同じように、それが無駄なディテールを隠してくれるからだと思わずにはおれないのだ。
It may be that universal history is the history of the different intonations given a handful of metaphors.
普遍史とは、一握りの隠喩の種々の抑揚の歴史であるのやもしれぬ。
21 - 30 / 37件
本の読み放題はコチラ |
本の聴き放題はコチラ |