ケネス・E・ボールディングの名言
[1910.1.18 - 1993.3.18]
イギリス生れのアメリカの経済学者,社会科学者。クエーカー教徒。イギリスのリバプールで生まれる。オックスフォード、シカゴ、ハーバード各大学で学び、ミシガン、コロラド各大学で教鞭を執った。ケインズ経済学と新古典派経済学との結合を示す『経済分析(邦訳(ボールディング近代経済学)』を著すなど正統的な立場だったが、後に地球全体を一つの系として捉え、その部分的なシステムとして経済を考えるべきとする立場を打ち出す。チャールズ・ダーウィンの進化論を経済学に取り入れた進化経済学を樹立、バックミンスター・フラーの「宇宙船地球号」の概念を経済学へ導入するなどした。著書は他に、『歴史はいかに書かれるべきか』『紛争と平和の諸段階』『21世紀権力の三つの顔』『社会進化の経済学』『経済学を超えて』『地球社会はどこへ行く』『所得分配の贈与経済学―富者と貧者への再分配』等。
The process of consumption... is the final act in the economic drama.
消費のプロセスは、経済のドラマの最終幕である。
Indeed, it is hardly an exaggeration to say that the ultimate answer to every economic problem lies in some other field.
実のところ、あらゆる経済的な問題への究極的な答えというのは、何か別の分野の中にあると言っても過言ではないのだ。
Theories without facts may be barren, but facts without theories are meaningless.
事実を伴わない理論は不毛であるかもしれないが、しかし理論を伴わない事実は意味がないのだ。
In every field there is a need for writing where the main objective is to extend the reader's field of acquaintance with the complex cases of the real world.
あらゆる分野において、現実世界の複雑な事例に関して、読者の知の領域を押し広げることを主な目的とした作品が求められているのである。
I have been gradually coming under the conviction, disturbing for a professional theorist, that there is no such thing as economics - there is only social science applied to economic problems.
プロの理論家としては憂慮すべきことだが、経済学などというものは存在せず、ただ経済問題に適用される社会科学があるだけなのだという確信を、私は次第に持つに至っている。
Almost every organization... exhibits two faces — a smiling face which it turns toward its members and a frowning face which it turns to the world outside.
ほぼすべての組織というものは、その成員へ向けられた笑顔と外界へ向けた顰め面という二つの顔を見せるものだ。
We not only know, but we know that we know. This reflective character of the human image is unique, and is what leads to philosophy.
我々は知っているだけではなく、我々が知っているということを知っている。この人間の想像についての内生的な特徴は独特のものであり、また哲学に繋がるところのものである。
The study of "what we want" (objectives) extends beyond the boundaries of the social sciences into the field of ethics. It is not the business of the social sciences to evaluate the ultimate ends of human activity.
我々が望むもの(目的)についての研究は、社会科学の枠を越えて倫理の領域まで及ぶ。人間活動の究極的な目的を評価するのは、社会科学の仕事ではないのだ。
Private property is a means, and neither its abolition nor its unrestricted right should be an end in itself.
私有財産というのは手段であって、その廃止も無制限の権利も、それ自体が目的であってはならないものだ。
In view of the importance of philanthropy in our society, it is surprising that so little attention has been given to it by economic or social theorists.
社会における慈善事業の重要性の観点から言えば、経済理論家や社会理論家がそれにあまりに少ない注意しか向けていないことは驚くべきことである。
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