ロラン・バルトの名言
[1915.11.12 - 1980.3.25]
フランスの哲学者。シェルブールにて軍人の長男として生まれる。図書館勤務、フランス語講師等を経て、パリの高等学術研究院やコレージュ・ド・フランスで教鞭を執った。新聞や雑誌などで批評活動を行い、神話、記号学、テクスト等をテーマに数々の著作を発表。物事をその裏側に潜む構造を捉えることで理解せんとする、いわゆる「構造主義」において、レヴィ・ストロース、ジャック・ラカン、ミシェル・フーコーと並ぶ代表的存在とされる。著書は『零度のエクリチュール』『ミシュレ』『神話作用』『エッフェル塔』『批評と真実』『表徴の帝国』『テクストの快楽』『彼自身によるロラン・バルト』『恋愛のディスクール』『サド、フーリエ、ロヨラ』『物語の構造分析』等。
Myth deprives the object of which it speaks of all history. In it, history evaporates.
神話はそれが語る対象から、すべての歴史を奪い去る。そこにおいて歴史は蒸発するのだ。
What the public wants is the image of passion, not passion itself.
大衆が求めるのは情熱のイメージであり、情熱それ自体ではない。
The Text is not to be thought of as an object that can be computed.
テクストというのは、計算可能な対象と考えるべきものではない。
A work has two levels of meaning: literal and concealed.
作品には、二つのレベルの意味がある。すなわち、字義通りと隠されたものとである。
The Text is plural. Which is not simply to say that it has several meanings, but that it accomplishes the very plural of meaning: an irreducible (and not merely an acceptable) plural.
テクストは複数である。それは単にいくつかの意味を持つというのでなく、まさに意味の複数を果たしているのだ。すなわち、還元不能な(かつ、単に許容し得ない)複数である。
The Text is without a source — the "author" a mere "guest" at the reading of the Text.
テクストには源がなく、「作者」というのはテクストを読む際の単なる「ゲスト」でしかないのだ。
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