ステファヌ・マラルメの名言
[1842.3.18 - 1898.9.9]
フランス象徴派の代表的詩人。パリに大蔵省官吏の子として生まれる。5歳で母を失い、祖父母に養育されるが、のちに孤児の境遇となる。ユーゴーらのロマン派の影響を受け、十代前半より詩作を始める。ボードレールやポーの影響を受けつつ、絶対の書物の創出を求めて生涯を掛け、ただ一冊の詩集を編み続けた。フーコー、デリダ、サルトルなど、後世へ大きな影響を与えている。著書には、『詩集』『骰子一擲』がある。
It is in front of the paper that the artist creates himself.
芸術家が自らを創り出すのは、紙の前においてである。
The world is made to result in a beautiful book.
世界は麗しい本となるよう作られている。
The poetic act consists in suddenly seeing that an idea splits into a number of motives of equal value and in grouping them.
詩的な行為というのは、一つの考えが等しい価値を持つ多くのモチーフに分けられることを俄に見抜き、それらを仕分けるということにある。
The work of pure poetry implies the elocutionary disappearance of the poet, who yields the initiative to words.
純粋詩の制作というのは、言葉へと主導権を譲る詩人の、雄弁なる消失を意味するのである。
A throw of the dice will never abolish chance.
賽は触れども、偶然は失せず。
We do not write poems with ideas, but with words.
詩を作るのは考えではなく、言葉だ。
To define is to kill. To suggest is to create.
定義するのは殺すこと。暗示するのは創ること。
Poetry is the language of a state of crisis.
詩とは、危機的状況の言語である。
We are indeed sublime in having invented God and our soul.
我々は神と魂とを考え出した点において、じつに崇高なのである。
There is nothing but beauty--and beauty has only one perfect expression, Poetry. All the rest is a lie.
美以外は何ものでもなく、美は詩という唯一の完璧な表現を持っている。それ以外はすべて嘘だ。
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