シャルル・ボードレールの名言
[1821.4.9 - 1867.8.31]
フランスの詩人、評論家。象徴派の先駆者であり、フランス近代詩の創始者。パリに生まれ、5歳で父を失い、翌年の母の再婚に精神的に傷つき、義父とは不和であった。中学卒業後文学を志して、文学青年たちと交遊し放埒な生活を送り、引き継いだ亡父の遺産を散財。見かねた義父の命により遠洋航海に出されインドのコルカタ行きの汽船に乗船させられるも、インドには至らず途中でパリへと戻った。その後、美術評論家としてデビュー。エドガー・アラン・ポーに傾倒し、その仏訳を多数発表。代表作となる詩集『悪の華』を発表したが、公序良俗に反するとして摘発、罰金刑を受ける。その耽美的・退廃的な作風は、ランボー・マラルメ・ヴァレリー・ヴェルレーヌらに多大な影響を与え、「近代詩の父」と称される。他の著作は、『パリの憂鬱』『人工楽園』『ラ・ファンファルロ』『火箭』『赤裸の心』等。
Hypocrite reader — my likeness — my brother!
偽善の読者よ、我が同胞、我が兄弟よ!
Everything, alas, is an abyss, — actions, desires, dreams, Words!
すべては、悲しいかな、奈落の底なのだ。行いも、欲も、夢も、言葉も!
Genius is nothing but youth recaptured at will.
天才とは、ほしいままに取り戻された幼年に他ならぬ。
Free man, you will always cherish the sea.
自由の民よ、おまえはいつでも、海を愛おしむことだろう。
Imagination is the queen of truth, and possibility is one of the regions of truth.
想像力は真実の女王であり、可能性は真実の領域の一つだ。
The study of beauty is a duel in which the artist cries out in terror before being defeated.
美の探究とは、打ち負かされる前に芸術家が恐怖の叫び声を上げてしまうような決闘なのだ。
There is no sweeter pleasure than to surprise a man by giving him more than he hopes for.
予期する以上のものを与えて人を驚かせることほどの甘美な喜びはないものだ。
What matters an eternity of damnation to someone who has found in one second the infinity of joy?
無限の喜びを一瞬の間に見出した者にとって、永遠の破滅など、何ほどのものだろうか。
The most irreparable of vices is to do evil from stupidity.
もっとも取り返しのつかぬ悪徳というのは、愚かしさから悪を行うことだ。
The finest trick of the devil is to persuade you that he does not exist.
悪魔の最上の詐術とは、悪魔など存在しないと丸め込むことだ。
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